「風の強い日にエアコンからポコポコと音がする」
「換気扇をつけるとエアコンからポコポコと音がする」
これは気密性の高い住宅によく起こる現象で、エアコンの故障ではありません。
我が家も今の家に引っ越した際、エアコン取り付け業者の方に「ポコポコと音がするかもしれないけど故障じゃないからね」と言われました。
その時は特に気にしていなかったのですがある風の強い日の夜、エアコンからポコポコ音が、、、
これじゃうるさくて寝れない!
と思い調べてみると、エアカットバルブの「おとめちゃん」という商品で簡単に解決できるということがわかり、早速試してみることに。
その結果、たった数百円&10分ほどの作業でポコポコ音を解決することができました!
この記事では、おとめちゃんの取り付け方法などを解説します。
おとめちゃんを取り付けた際のデメリット、ドレンホース先端や横向きの取り付けはできるのか?賃貸でもOKか?などの疑問にもお答えしますので、最後までご覧ください。
ポコポコ音の原因と対策
原因
エアコンのポコポコ音の原因は、ひとことで表すと「部屋の中と外の気圧差」です。
マンションなど気密性の高い部屋において、部屋の中の気圧が低く外の気圧が高い状態になると、エアコンのドレンホース(室外機の水が流れ出るところ)を通って部屋の中に空気が流れ込もうとします。
その空気がエアコンの結露水の受け皿(ドレンパン)を通る際に、ポコポコという音がするという仕組みです。
子供の頃、ドリンクのストローでブクブクして遊んで怒られた記憶はないでしょうか?
要は、あのブクブクがエアコン内の水受けで起こっているわけです。
なので、風の強い日や換気扇をつけた時などにポコポコ音が発生やすくなります。
対策
ポコポコ音が部屋の中に入ってくる空気によって起こるということがわかりました。
このことから対策として以下の方法が考えられます。
- 窓を開けて空気の通り道を確保する
- ドレンホースから入り込む空気を遮断する
窓を開ける
窓を開けることにより、ドレンホースを通っていた空気が窓から入り込むようになるため、ポコポコ音はしなくなるはずです。
ですが、風の強い日に窓なんか開けようもんならカーテンは狂ったように大暴れ。
夏とかエアコンを使う時期も窓なんか開けれないよね。
そうなると現実的なのが次の方法です。
空気を遮断する
ドレンホースから入り込んでくる空気をシャットアウトしてしまおうという方法です。
ただし、ドレンホースはエアコンの排水を流すホースのため、完全に塞いでしまうと水漏れの原因にもなります。
応急処置
応急処置として、空き缶やペットボトルを使う方法があります。
空き缶やペットボトルをカットした下半分に水を溜めて、ドレンホースの先端を水に沈めるという方法です。
ドレンホース先端が水の中に沈んでいるので、空気が逆流しなくなりポコポコ音は止まるはずです。
ただし溜めている水が汚れてきて不衛生なので、一時凌ぎの応急処置と考え、長期間放置しないようにしましょう。
我が家も最初はポコポコ音が発生するときだけこの方法を試していました。
ですが設置が面倒なのと忘れて放置してしまうことがよくあり、おとめちゃんを設置することにしました。
寝ている時にポコポコ鳴り出すと面倒だよね。
おとめちゃんを設置する
ポコポコ音の解決の救世主「おとめちゃん」です。
空気の逆流を防いだ上で、水は流れるという優れもの。たった数百円で買うことができ、素人でも簡単に取り付けることができます。
我が家でも、この「おとめちゃん」を設置してからポコポコ音とはおさらば。風の強い日でも快適な夜を過ごすことができています。
おとめちゃん取り付け
パッケージ・内容物
ピンクのかわいらしいパッケージで、中身は本体と説明書のみとシンプル。
本体はツメの引っ掛かりをはずすと上下に分かれるようになっています。
本体上部に弁があり、この構造によって空気の逆流を防ぎます。
普段は弁が閉まっており空気の逆流を防ぎ、エアコンの排水が流れてきたら水の重さで弁が開くという仕組みになっています。
取り付け位置
それではおとめちゃんを取り付けていきましょう。
まずは、取り付ける位置を確認します。説明書にも書かれている通り、
に取り付けましょう。
ドレンホースをカット
取り付け位置が確認できたらドレンホースをカットしていきます。
ドレンホースのジョイントの上側のジャバラ部分をカットします。
緊張しますが、しっかり確認した上で思い切ってカットしましょう。
お次は、切り離されたジョイントの一番細くくびれているところをカットします。
余った部分は使わないので処分して大丈夫です。
上側を固定
おとめちゃん本体を取り付けていきます。まずは上側から。
カットしたドレンホースの壁から出ている方(ジャバラになっている方)につけていきます。
- おとめちゃんについている金属製のクリップを外す
- ドレンホースの太さによって差し込む深さが変わりますので、止まるところまでスッと差し込む
- 先ほど外したクリップをジャバラの谷の部分に挟まるようにパチっと固定
- クリップの上からテープでグルグル固定して完成!
今回は室外機の裏側の全く目立たない場所だったので、固定用のテープは普通の黒いビニールテープを使いました。
ですが、目立つ場所や直射日光が当たる場所だと劣化の原因になるので、耐水性や耐候性のあるテープの方が安心かもしれません。
下側を固定
続いておとめちゃん下側を固定します。
- ドレンホースのミゾとおとめちゃん先端の凸の部分が合うように長さを調整
- おとめちゃんをドレンホースに差し込む
- テープでグルグル固定して完成!
完成!
上側と下側をパチっとドッキングすれば完成!
あとはエアコンの排水が流れるようになるべく垂直にしてあげましょう。
デメリット
おとめちゃんの唯一のデメリットは「定期的な掃除が必要」なことです。
空気を遮断するその弁により、エアコンの排水に含まれる埃などのゴミが溜まりやすいためです。
だから掃除できるように上下に外せるようになっているんだね!
「定期的な掃除が必要」といってもエアコンの使用頻度によりますが、半年〜1年に1度くらいでしょうか。
思い出したときに、歯ブラシなどで簡単に掃除するくらいで大丈夫です。
ただ全く掃除せずにゴミが溜まってしまうと、排水が流れなくなり水漏れの原因になるので注意しましょう。
よくある疑問
先端に取り付けできる?
おとめちゃんはドレンホースの先端の取り付けじゃダメなの?
取り付け位置の2つの条件を満たすことができれば、先端の取り付けでも問題ありません。
ただし、あくまでも「エアコンからの排水が流れるように」してください。無理矢理に先端だけ垂直にしてもダメです。
横向きに取り付けできる?
おとめちゃんは横向きには取り付けできないの?
おとめちゃんは垂直に取り付けされるように設計されており、横向きの取り付けには対応していません。
エアコンの排水が流れにくくなり水漏れの原因になりますので、垂直に取り付けできる場所を探しましょう。
横向き用の「ドレントラップ」という商品も販売されていますがそこそこ高額です、、、
賃貸でもOK?
おとめちゃんは賃貸で取り付けても大丈夫?
エアコンが自分で購入したものなら問題ありません。備え付けのエアコンの場合は管理会社に確認するようにしましょう。
おとめちゃんを取り付けるためにはドレンホースをカットする必要があります。
ドレンホースも管理会社の所有物にあたるので、壁に穴を開けたりするのと同じで退去の際に修繕費を請求される可能性もあります。
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